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つい「既婚者のふり」をしてしまったことから、思いがけず旅先の博多で丈(じょう)（宮沢氷魚）と一夜を共にした鐘子(しょうこ)（杏）。心の整理がつかないまま東京への帰路についた鐘子だったが、”偽装不倫”のきっかけとなった姉・葉子(ようこ)（仲間由紀恵）の結婚指輪をなくしたことに気付く。慌ててホテルに問い合わせても、指輪は見つからず……。

東京に戻ってからも丈のことを忘れられない鐘子は、「丈にとっては後腐れのない人妻との遊びだったのだ」と自分に言い聞かせ、必死に自分の気持ちを押さえつける。

そんな中、鐘子は名古屋出張に出かけたはずの葉子を街で見かける。いつもの地味な風貌とは違い、女らしく着飾った葉子の姿に思わず尾行した鐘子が見たのは、ピンク頭の可愛い年下イケメン・風太（瀬戸利樹）とデートする姉の姿だった。そう、賢治（谷原章介）という理想的な夫がいるはずの葉子が、本物の不倫をしていたのだ！さらに、尾行に気付いた葉子から口止めメールが届いて……。

同じころ、博多から東京にやってきた丈が向かったのは、姉の灯里(あかり)（MEGUMI）が営むスペイン料理屋だった。しばらく東京にいるのか、という灯里の問いに丈は曖昧に答える……。

その夜、葉子から電話で「私は離婚するつもりはないから」「結婚記念日までに結婚指輪を返して欲しい」とプレッシャーをかけられる鐘子。「姉の家庭を壊さないため」「自分が会いたいわけではない」と言い訳しながら、指輪のことを知っているかも知れない丈の行方を探すことに。すると、SNSで丈のアカウントを見つける。そして、そこにアップされている写真に見とれていたちょうどその時、まるで丈からのメッセージのように鐘子が忘れた指輪の写真が新しくアップされる！……!!

※ここまでの引用は『偽装不倫』公式HPより。

葉子はホテルの一室で風太の誕生日を祝っていた。

この日、風太は23歳になった。なぜ葉子は美人なのに独身なのかと尋ねられ、結婚と言う制度自体に興味がないと答える葉子だった。

鐘子は浮気されている賢治を不憫に思い、賢治のためにも夫婦生活を壊してはいけないと指輪を取り戻すため、丈にメッセージを送る。

東京で会おうと、返信をもらった鐘子はめかしこんで待ち合わせに向かう。

再会当日。丈に指輪を返す代わりに今日1日東京、浅草を案内してくれと頼まれる。

浅草でいきなり外国人観光客に声をかけられ、丈と一緒に浅草寺を外国人を案内しながら楽しい時間を過ごす。

2人で浅草寺の中で休みながら丈と話していると、鐘子に以前婚活パーティーで出会った男性に偶然出会い話しかけられる。

男と別れた後、丈に“婚活”って何？と尋ねられるが、鐘子はなんとなくごまかす。

既婚者のフリをしていたなんて知られたらドン引きされる、寒すぎる、と考えて、絶対バレたくないと思い、“偽装不倫”を貫くと鐘子は思った。

観光の後、丈は自分の姉・灯里が営んでいるスペイン料理店へ鐘子を連れて行く。

灯里は美味しく料理を頬張る鐘子に好感を抱く。たくさん食事を食べたあと、丈はお店の上階にある自分の部屋に連れて行く。

しかし、灯里は数日前、丈の部屋に結婚指輪があるのを見ていたため、鐘子は既婚者なのではないかと疑念を抱く。

そんな頃、葉子が名古屋出張から帰ってくると、賢治は笑顔で迎えながらも試すように名古屋土産の“しゃちほこサンド”は？と尋ねる。名古屋出張にも言っていないにもかかわらず、葉子は賢治のそれを見越していたかのように“しゃちほこサンド”を差し出す。

丈の部屋には今まで丈が撮ってきた写真がたくさん貼られていた。それを立ちすくんでみている鐘子に、“さぁ座って。カンパネルラ”と丈は声をかける。

カンパネルラと呼ばれて驚く鐘子。『銀河鉄道の夜』の主人公・ジョバンニと伴野丈の名前が似ていることは博多デートのときに話していたが、鐘子の名前がジョバンニの親友・カンパネルラ（イタリア語で“鐘”の意味）由来していることは丈に話していなかった。

別れた後、丈は『銀河鉄道の夜』を読んで二人の運命を感じてしまったらしい。

鐘子は、丈がそれに気づいていて驚いたのだ。

その瞬間、鐘子は“あぁ、だめだ”と丈を好きになってしまった自分に気づく。

正直でなければ良い人には出会えないと婚活シートでは嘘を書いたことがないが、ついに恋に落ちることはなかった。

その自分が、既婚と偽装しただけでミステリアスで危ない女性になって恋をできているなら、“もう嘘のままでいいや”と鐘子は思った。

夜には部屋から綺麗な星が見えるから一緒に見ようと丈は誘ってきたが、本当に恋に落ちてしまうことを恐れる鐘子は指輪を受け取ってすぐに帰る、と答える。丈は“そうか、ここは東京だから旦那さんもいるんだよね？”と寂し気な表情を浮かべる。

そして、丈は最後に一つだけお願いがあると鐘子に頼んでくる。鐘子の旦那さんの写真を見せて欲しいという願いだった。

鐘子は困り果てた挙句、『やめろ！』と自分に言い聞かせながらも何故か止められずに家族全員で撮った時の姉の旦那である賢治の写真を見せる。

丈から指輪を受け取って、鐘子が去って行った直後、鍾子は自己嫌悪に落ち込みながら帰路につくがその頃丈は頭痛に襲われ倒れ込む。

第２話ここまで。

ドラマ『擬装不倫』第２話が終了しました。

現実的に私たちの身の周りには、不倫の問題でのニュースは芸能界でも政界でも民間の中でも後を絶ちませんが、このドラマ『偽装不倫』に出てくる不倫は、何となくイラつきの無い、なにか鍾子のような恋に不器用な女性が織りなす純愛物語になっている気がします。

若いイケメンに舞い上がっているのを「私はなんとも思っていないのよ」的な動揺を隠すために、思わず既婚者のフリをしてしまうあたり、“見栄っ張り”と言いたいところなのですが、「いやいや、そんなアホな嘘つく奴いないでしょ？」と現実離れした感じがしないでもないのですよね。

合コンでいいなぁと思う人がいても、見栄を張ってそこまで「あなたにはそんなに興味ないから私は安全なのよ」みたいな興味がないフリをしたり。

つい強がってドツボにはまってしまう事があります。

例えば芸能人を街中で見つけても、ミーハー丸出しでサインや握手を求めるのはかっこ悪い、みたいな見栄を張ることってありますよね？

そう考えると、鐘子ってなかなかの見栄っ張りですよね？

自分の中では「大きなチャンス！」と思っているくせに、そのイケメンを目の前にして、既婚者のフリをしたり、博多でのお別れしなきゃいけない朝の時も、連絡先を交換しない方が良いんじゃない？なんて言ってしまうほどのクールな態度をとってしまっていました。

嘘をつくことを自分の中で相手の事を考えているようなことにして正当化してしまうのはいけないですよね？

原作を読んでいるからこそ予想が付くのですが、こんなありえない状況からまた再び丈と再会して恋に落ちるなんてことがあったら、自分だって運命だと錯覚してしまいますよね？

婚活パーティーに参加しても異性に話を合せることもできず、異性に自分をアピールしたりすることもできなかった鐘子がどこまで丈に既婚者だという嘘をつき続けてダミーな自分の姿を表現して行けるのか？そんなことを原作で知っていながらも気になる展開になってきました。

そんな感じですので、この後の第３話の展開も楽しみにしていきたいと思います。

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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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